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巨大な悪魔

昨日8月8日に東京オリンピックが閉幕しました。オリンピック開催において賛否ありましたが、開催されたことで後世まで記憶されるような感動の名場面がいくつもあったように思います。毎日テレビでオリンピック競技の観戦を楽しむことができましたが、一方でコロナ感染が急増している現実を直視し考えた行動をとらなければなりません。

8月になり、自宅の本棚にあったノンフィクションの「特攻基地知覧」という本を読み返しました。戦争中、特別攻撃隊員として絶体絶命の場に立たされた人間が描かれています。旧日本軍首脳が言うように、「自発的な志願者だった」特別攻撃隊員もいました。それを表すように鹿児島の知覧の特攻平和会館には手紙などの遺品が展示されています。しかし一方で、死を強制されて「この戦争は日本の負けです。しかしわれわれは命令だから死にます。」と受けとめた隊員、受けとめきれず迷った隊員、心を病み異常行動を起こした隊員がいたのも事実のようです。いずれにしても巨大な悪魔の戦争が当時の人々の人生を狂わせたのです。戦争を二度と繰り返してはいけませんね。

 

大学生の時には知覧の特攻平和会館をよく訪れていました。写真は5年以上前に撮影しました。三角兵舎は特攻隊員が突撃までの数日間過ごした宿舎です。半地下式の掘建小屋です。林のなかに作られ屋根も低くなり、敵機に見つからないような構造です。

2021年08月09日