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マングース根絶

奄美大島のマングースが根絶されたとニュースがありました。

 

今から30年ぐらい前、大学時代に奄美大島に行ったときに、ハブとマングースのショーを見たことを思い出しました。そのショーでは、確か、ハブとマングースは端っこにそれぞれいて、それぞれ突っついてもあまり動かず闘わず、ちょっと拍子抜けした記憶があります。今では動物愛護からそんなショーは禁止されています。

もともと奄美大島に生息していた毒ヘビであるハブの退治のため、外来種であるマングースが奄美大島に放たれた歴史があります。

 

今回ニュースで知ったのですが、マングースは昼に行動するのに対し、ハブは夜行性なので、そもそも接触する機会が限られてて、実際ハブを食べている形跡はほとんど見あたらなかったみたいです。それどころか、マングースは、国の特別天然記念物など奄美大島の貴重な野生生物を食べていました。1979年頃、30頭ほどのマングースが放たれたのち、自然繁殖を繰り返し、推定生息数1万頭、島全域に広がる勢いだったようです。そのため、2000年頃から、マングース駆除を本格的にはじめ、そして今回の、奄美大島においてマングースの根絶宣言が出されたようです。
太古の歴史のなかで成り立っていた奄美大島の多様性のある生態系を取り戻したことになり良かったですが、人間の善かれと思った行いが皮肉な結果に繋がったんだなと考えさせられます。

2024年09月08日