
認知症は「年のせいかな?」と見過ごされがちな変化から始まることが多いですが、早めに気づいて受診することで進行を遅らせたり、別の治療可能な病気を見分けたりできます。
■ 初期症状(よくあるサイン)
次のような変化が徐々に増えてきたら注意が必要です。
① 記憶の変化
・最近の出来事をすぐ忘れる(同じ話を何度もする)
・約束や予定を忘れる
昔のことは覚えているのに「最近」が抜けるのが特徴です。
② 判断力・理解力の低下
・お金の管理や計算ミスが増える
・料理や家事の段取りがうまくいかない
・新しいことを覚えにくい
③ 見当識障害(時間・場所があいまい)
・日付や曜日が分からなくなる
・慣れた道で迷う
④ 性格・行動の変化
・怒りっぽくなる、不安が強くなる
・意欲が低下する(何もしたがらない)
・人付き合いを避けるようになる
⑤ 言葉の問題
・物の名前が出てこない
・会話がかみ合いにくくなる
■ 受診を考えるべきタイミング
以下のいずれかに当てはまる場合は、認知症専門医の受診をおすすめします。
✔ 日常生活に支障が出てきた
買い物や金銭管理が難しくなった
薬の管理ができない
✔ 周囲が「明らかに変だ」と感じる
家族や同僚が変化に気づく
(本人より周囲の方が気づきやすい)
✔ 短期間で悪化している
数ヶ月で急に物忘れが増えた
✔ 安全面の問題が出てきた
火の消し忘れ
外出して帰れなくなる
■ 重要なポイント
認知症のように見えても、治療可能な原因の場合があります。
早期治療で進行を遅らせる薬もあります。
本人が受診を嫌がる場合は「健康チェック」「物忘れ外来」などやわらかい表現で誘うとよいですよ。