診察室のドアを開けると、目の前の県道68号線の向こうに旧国鉄勝田線の下宇美駅跡があり、時計を備えた背の高いモニュメントがいつも目に入ります。このモニュメントは宇美町町政80周年の記念として、つまり20年前にたてられています。
勝田線は、鬼滅の刃の時代である大正時代に造られ、糟屋炭田が栄えていた頃に石炭運搬としても活躍し(鬼滅の刃の吾峠呼世晴さんは太宰府の竈門神社とともにとなり町のこの糟屋炭田も思い描き、主人公の竈門炭次郎をうみ出したかもしれないと勝手に想像しています)、福岡市吉塚と糟屋郡宇美町を繋いでいました。筥崎宮と宇美八幡宮、そして太宰府天満宮の三社参りできるように太宰府まで線路を延ばす計画さえあったらしいです。その後、炭田閉鎖に伴って利用者が激減し、1985年に廃線となっています。
線路は現在、15km以上のジョギングできる緑道となり、私も時々緑道を散歩したりジョギングしています。下宇美駅跡には、緑道を散歩していても気づかれないようなプラットホームが残されています。ここに下宇美駅が今もあればすごく便利だっただろうなぁと思います。
プラットホームの向こうにまえだ脳神経外科があります。
12月1日夜明け前、宇美八幡宮に今年最後の朔日(ついたち)参りにいきました。境内には誰もいません。今年5月にクリニックを開業後、毎月月始めに宇美八幡宮に行き、先月無事に過ごせたお礼と、また今月も新たに、皆が健康で、そして無事に診療できることをお願いしています。
開業して高々半年のまえだ脳神経外科は、月明かりの元、まだまだ夜明け前です。これからも艱難辛苦あると思いますが、頑張っていきたいと思います。
新型コロナウイルス感染者が再び急激に増加しています。さらに、重症者数も急増しています。ここで、皆、改めて、気を引き締め感染症対策を行わないといけません。
アメリカでは、ファイザー社より、臨床試験で新型コロナウイルスワクチンの感染予防効果が非常に高かったと発表しています。是非期待したいところですが、副作用も気になるところです。
世間は『鬼滅の刃』ブームですが、今後開発されるワクチンが、『COVID-19滅の刃』になればいいですね。
自宅の風呂に入るとき禰豆子がいました。
11月8日、まえだ脳神経外科の隣に建設予定のあいりお耳鼻咽喉科の地鎮祭が行われ参加させていただきました。来年の5月に開業予定です。あいりお耳鼻咽喉科の開業は、耳鼻科の馬渕先生、ご家族だけでなく、自分にとっても非常に待ち遠しいです。また、まえだ脳外科外科の地鎮祭は丁度1年前に行い、1年経つのも早いものだと感じています。これからあいりお耳鼻咽喉科とともに賑やかに頑張っていきたいと思います。
また、同日につくば市で日本頭痛学会総会があり、演題発表をしました。普段であれば、福岡の糟屋郡宇美町で地鎮祭に出席すれば、今年の学会会場は茨城県つくば市なので、演題発表はおろか学会への出席も当然できません。しかし、このCOVID-19禍で学会はweb開催となり、自分の演題を前もって登録しオンデマンドの発表となりましたので、宇美町の地鎮祭に出席し、さらに日本頭痛学会学術総会にも出席ならびに発表までできたことになりました。今後は、いろんな会合もweb開催となることも多いのかもしれませんね。
今回は、同じ日に本来遠く離れたところで行われた二つの大事な行事の両方に参加できて非常に充実した日となりました。
これまで何度か大野城跡に行っています。太宰府政庁跡から令和ゆかりの地として有名な坂本八幡宮の前を通って登山してもよかったし、四王寺山の中央にある四王寺県民の森から登ってもよかったです。今回は、土曜日の外来診療を終えたのちに、焼米ヶ原の駐車場に車を置いて四王寺山の尾根にある大野城跡の土塁をぐるっと回る6㎞のコース、ゆっくりと散策をしてみました。散策といっても、300m以上の高低差があり、トレッキングシューズが必須です。紅葉には少し早いですが、気候が良く気持ちのいい散策となりました。途中に、いろんな遺跡や名所があります。その中でも665年に築かれたとされる百間石垣は圧巻です。水城の土塁も山の上から眺めることもできます。
面白いのが、四王寺山というだけあり、ぐるっと大野城跡を1周すると、持国天、増長天、広目天、毘沙門天(多聞天)の四天王にまつわる名前を遺跡などの名称として目にすることができます。奈良時代に仏教で国を守ろうと大野城内に四天王寺を立てたことが四王寺山の名前の由来だそうです。665年の天智天皇が山城を築いた時代だけでなく、奈良時代、島津軍と戦った戦国時代、疫病や天変地異に祈祷するために三十三個の石仏が作られた江戸時代など幾重の時代の証しもこの大野城跡に存在しています。それらの時代の人たちもきっと今日と同じような景色を見ただろうし、これからも同じような景色が続いていくと考えると、これまでの歴史、これからも続いていく歴史の中で、ほんの一瞬の現在を自分が生きているのだと感じました。
当院の放射線技師より、院内でスタッフに向けてMRIの医療安全の講義をしてもらいました。私も初めて聴講する内容もあり、かなり有意義な講義でした。
当院にとってMRIは、患者様に詳細な医療を提供できる最も重要な設備です。しかし、優れた設備の一方で、安全確認を怠ると重大な事故が生じえます。機械としてのMRIとはどういったものか、そして過去の医療事故の症例も提示してもらいました。安全にMRI検査することを常に考え、患者様には安心して検査していただける環境を作らなければいけないことを再確認しました。
来春クリニックの玄関に鉢植えのチューリップを咲かせる準備をするために、糟屋郡のホームセンターに行きました。チューリップの球根をみているときに、隣の棚に小さなサボテンが陳列されていました。その中で目に留まったのがbrain cactus(脳みそサボテン)でした。一番見た目が脳みそに近いサボテンを購入しました。
サボテンは丈夫で乾燥に強いことはよく知られていますが、このbrain cactusは、成長する「点」が突然変異を起こし、成長する「線」に変化し帯状に成長するようです。その為うねうねとした成長がまるで脳のシワが増えていくようになるのです。このように変異することを綴化(てっか)といい、植物ではよくみられる現象とのことです。これから育てて、たくさんのシワのある頭の良さそうなサボテンを作りたいと思います。
宇美町町政施行100周年にお祝い申し上げます。
当院は2020年5月20日宇美町にうまれて5か月になります。宇美町の歴史に比べるとほんのひと時で新参者ですが、少しずつ宇美町に根差していき、百寿社会に向けて、宇美町にとっての新たな地域医療をうみ出していきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
糟屋郡宇美町明神坂2-1-28
まえだ脳神経外科
日本頭痛学会専門医を取得しました。
毎年夏、東京で専門医試験が行われていますが、今年は本来東京でオリンピックが行われるため、混雑を避けるために今年だけ大阪で行うことになっていました。しかしCOVID-19禍で、今年の試験開催が中止になるかもしれない状況でした。幸いに感染拡大が一時的にも落ち着き、8月初めに試験が開催され受験することができました。
今後は、頭痛専門医として、頭痛でお悩みの患者さんにさらに貢献していきたいと思います。よろしくお願いします。
スタッフ皆で、糟屋郡宇美町の「そば処 松本」に行って来ました。
知り合いの先生が、そば処 松本の店主さんと懇意にされており、私が宇美町に開業する時に、美味しい蕎麦屋として紹介していただいていました。
美味しい蕎麦屋のそばはやはり格別で、さらにだし巻き玉子が絶品でした!!今回はちょっと時間がありませんでしたが、次回時間が十分あるときに、酒を飲みながらそばを食べればもっと贅沢な気分に浸れると思いました。